食後のにおいが気にならない!ハーブにんにくの秘密

■においのメカニズム

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にんにくは皮に覆われた状態や皮を剥いだだけの状態からはニオイは発生しませんが、組織に傷がつくとアリナーゼとアリインという物質が結合し「アリシン」という物質が発生します。
ニオイの原因であるアリシンは、細かく砕かれたり傷がつくほどどんどん結合する仕組みになっているのです。
ですからにんにくをおろしたり、刻んだりするとより一層ニオイを強めていきます。
当然人間の口の中に入れたにんにくは、歯で噛み砕かれるので食べることによって強いニオイを放つことになるでしょう。
またアリシンは、人間の体内に入ると「アリルメルカプタン」という成分が再度分解されることになります。
この成分も強烈なニオイの要素で、胃で消化し血液と一緒に全身を巡ることで呼気や皮膚から体臭(ニオイ)として放ちます。

■にんにくの効能

にんにくには、4つの効能が期待されているのをご存知でしょうか?

1.殺菌・抗菌・解毒作用
これはにんにくに含まれているアリシンという成分により効果を強めているものです。
殺菌作用がどのくらい威力のあるものか具体例をあげると、にんにくの精油を12倍に薄めてみてもチフス菌やコレラ菌を殺してしまうレベルになっています。
殺菌・抗菌作用によって様々な病気を防ぐことができるでしょう。
アリシンは調理の仕方によって他の成分にも変化してしまうのですが、イオウ化合物に変化しても十分な殺菌・抗菌力が保持しています。
ただし、アリシンの作用の力が一番強力ですから、これを求めるのであれば生のにんにくをすりおろしたものが一番オススメです。

2.ビタミンB1の吸収をより強力に
にんにくに含まれているビタミンB1は、疲労回復や滋養強壮に効果があります。
ビタミンB1を貯蔵する形に変えることができるので、エネルギーの代謝に必要な補酵素にもなります。
にんにくに含まれるアリシンは、ビタミンB1と結合することでアリチミンという物質になりますが、アリチミンはビタミンB1の吸収を促進させること以外にも余分なビタミンを貯蔵する力を持っています。
この性質を活かした栄養剤が「アリナミン」になります。

3.心臓病などのリスクを軽減させる
にんにくを摂取すると、血栓を作りにくくする作用が働きます。
これによって心臓病になるリスクも軽減されるでしょう。
血栓は止血のために欠かすことのできない要素ですが、過剰にあり過ぎてしまうと血管を詰まらせ、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。
にんにくには、チルアリルトリスルフィド、アホエンなどの数種類のイオウ化合物の中に血小板凝集作用を抑える働きがあるのです。
血栓を作りにくくすることと、にんにくの血流促進や高血圧抑制、血管疾患予防は非常に強い結びつきであるということがわかります。
4.活性酸素の除去

活性酸素は、様々な病気や老化の原因とも言われる有害な物質です。
にんにくを摂取することで、この活性酸素を除去することができるのです。
にんにくに含まれるアリシン・アホエンなどのイオウ化合物を代表し他15種類にも抗酸化物質が含まれています。

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にんにくは、ニオイの印象からクセがあって刺激的という印象が強いものです。
しかし、ハーブにんにくは有効な成分はそのままで、負担になるニオイだけを取り除いた優秀な食材です。
にんにく本来の美味しさを楽しみながら、いつまでも健康な体を維持するためににんにくライフを味わってみてはいかがでしょうか?

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